ドローン国家資格(目視内):二等無人航空機操縦士の実技審査の対策

空を飛ぶドローンの絵です ドローン

これから資格を取ろうと思っている人、資格を取る予定はないけど少し興味がある人、ぜひ最後まで読んで試験の流れを体験してみてください。よろしくお願いします。by C.River

ドローンの操作方法の概要

ドローンのコントローラーの写真です

●左手側のスティック
・上:上昇
・下:下降
・左:左回転
・右:右回転

●右手側のスティック
・上:前に進む
・下:後ろに進む
・左:左に進む
・右:右に進む

※モード1とモード2がありますがモード2の方が圧倒的にシンプルで簡単です。上記のはモード2の操作方法です。(特別な理由がない限りモード2しか使いません)

ドローン国家資格(目視内)取得の流れ

  • 机上審査 →5点×4問(無人航空機の飛行の安全に関する教則を読めば問題なし)※全て4択の選択問題
  • 口述審査1→1つでも間違いがあればー10点
  • 実技審査 →ミスの種類でー1点から一発不合格まである
  • 口述審査2→ミスの種類でー5点とー10点がある

※減点方式で70点以上で合格です。一発不合格はよっぽど危険な運転をしなければ大丈夫です。何回かミスをしても合格できますので、ミスをしても焦らないことが重要です。

飛行前の点検で聞かれる3つの質問に対する回答例

①操縦者の体調等に問題はないか

回答例:「問題ありません」

※問題ないと言わないと実技審査を受けることができないので必ず体調がいいということを伝えましょう。

②航空法等の違反はなく飛行に必要な手続きや許可証は所持しているか

回答例:「屋内のため航空法適用外なので問題ありません」

※実技審査は必ず屋内なので回答もこれ一択です。

③飛行空域やその周辺の障害物、気象状況、風速に問題ないか

回答例:(指をさしながら360度を目視で確認してから)空域、気象状況、問題ありません。(風速計を見ながら)風速5m/秒未満なので問題ありません。

※360度の目視確認は忘れられがちなので気を付けましょう。風速計を逆さまに持ってしまうと減点されてしまうのでこれについても気を付けてください。風速5m/秒未満を風速5m/秒以下と言い間違えないようにしましょう。

無人航空機の日常点検記録

まず無人航空機の登録記号、実施年月日、実施場所、実施者氏名を記入してください。

作動点検(地上点検)

※紙を見ながらできるので一言一句覚える必要はありません。ですが( )内の動きは覚えましょう。( )以外は全て大きな声で言いましょう。

  • 機体識別表示の剥がれがないか、記号が明確に見えるかを確認します
    →(ドローンに貼ってあるシールを指でなぞり)機体識別表示は剥がれがなく記号も明確に見えるため問題ありません。
  • プロペラ(外観、損傷、歪み)の確認をします
    →(プロペラを1枚ずつ指で触り)プロペラの外観、損傷、歪み、問題ありません。
  • モーター(外観、回転詰り、異音)の確認をします
    →(プロペラの付け根部分の4つのモーターを360度回転させてから)モーターの外観、回転詰り、異音、問題ありません。
  • フレーム(外観、損傷、歪み)を確認します
    →(フレームを指でなぞる+ドローンを裏返しにして足4本も指でなぞってから)フレームの外観、損傷、歪み、問題ありません。
  • ネジ、コネクタ、ケーブル等聞きの取り付け状態を確認します
    →(ドローンの表と裏にあるネジを全て指で触る+ボディと充電器がしっかり装着されているか触って確認してから)ネジ、コネクタ、問題ありません。ケーブルは内蔵のため確認しません。
  • 操縦装置(コントローラー)の外観、スティックゆるみ、スイッチを確認します
    →(操縦装置の表と裏を目視で確認+スティックをぐるぐる回し、スイッチを押して確認してから)操縦装置の外観、スティックゆるみ、スイッチ、問題ありません。
  • 機体カメラは目視外飛行時のみ、灯火の確認は夜間飛行時のみなので割愛します
  • 電源系統の確認をします。
    →(電源を入れる前に)電源を入れていいでしょうか?(承諾を得てからまず送信機(コントローラー)のスイッチを入れ、起動中という表示が出たら機体のスイッチを入れ、送信機と機体が接続されてから)電源onの時間を離陸時間とするので現在時刻を教えてください。(離陸時間を記入する)
  • 操縦モードの確認をします
    →(液晶画面のカメラのボタンを押して、画面の左端から指を右側にひゅっとなぞらせると設定の項目画面が出るので操縦モードを確認し、モード1になっていたらモード2に変更してから)モード2なので問題ありません。
  • バッテリーの確認をします
    →(液晶画面にバッテリーの残りが表示されているので、それぞれ70%以上であれば)機体は〇〇%、送信機は〇〇%なので問題ありません。
  • リモートIDを確認します
    →液晶画面を下にスクロールするとリモートIDという項目があってactivatedになっているのを確認したら)リモートIDはアクティベイトなので問題ありません。
  • 画像転送状況の確認は目視外飛行時のみ、灯火の確認は夜間飛行時のみなので割愛します
  • 地上点検終わりました

作動点検(飛行点検)

※送信機(コントローラー)を持ちながらの点検なので紙を確認できません。全て覚える必要があります。

  • 機体と送信機の通信状況に問題はないか確認します
    →(液晶画面右上のRCとその右側にある赤いGPSを確認し)RC問題ありません。GPSは0ですが室内のため問題ありません。
  • 周辺の安全確認をします
    →(目線を向け指をさしながら)右よし、左よし、後方よし、上方よし。
  • モーター異常の確認をします
    →(モーターを作動させ)モーターに異音等ないため問題ありません。
  • ホバリングの安定性の確認をします
    →(機体を上昇させてから)5,4,3,2,1、ホバリング問題ありません。
    ※飛行点検時のみ自分でカウントする。実技審査時は試験官がカウントします。
  • (動作確認)
    →(機体を動かす前に)前後の動作確認をします。(動作確認が終わってから)前後の動作確認、問題ありません。(これと同じ要領で、左右・上昇下降・左右回転(90度回転させる)の動作確認をする)
  • (カメラの健全性は言及する必要はありません)
  • (着陸時する前に)周辺の安全確認をします
    →周辺状況、着陸地点、問題ないため着陸します。
  • 飛行点検終わりました

飛行後点検

※紙を見ながらできるので一言一句覚える必要はありません。ですが( )内の動きは覚えましょう。( )以外は全て大きな声で言いましょう。

  • 電源系統の確認をします
    →(機体の電源を先にOFFにしてから送信機の電源OFFにする、音が鳴ってから)電源OFFの時間を離陸時間とするので現在時刻を教えてください。(現在時刻を記入します)
  • 機体識別表示の剥がれがないか確認します
    →(指で触ってから)剥がれがないため問題ありません。
  • 操縦装置の外観、スイッチ、損傷の確認をします
    →(表裏の外観を確認し、スイッチを押し、液晶などの損傷がないか見てから)操縦装置の外観、スイッチ、損傷、問題ありません。
  • ネジ、コネクタ、ケーブル等機器の取り付け状態を確認します
    →(ドローンの表と裏にあるネジを全て指で触る+ボディと充電器がしっかり装着されているか触って確認してから)ネジ、コネクタ、問題ありません。ケーブルは内蔵のため確認しません。
  • プロペラ(損傷、歪み)の確認をします
    →(プロペラを1枚ずつ指で触り)プロペラの損傷、歪み、問題ありません。
  • フレーム(損傷、歪み)を確認します
    →(フレームを指でなぞる+ドローンを裏返しにして足4本も指でなぞってから)フレームの損傷、歪み、問題ありません。
  • 機体にごみの付着がないか確認します
    →(指をさしながら表裏を目視で確認、カメラも指をさしながら確認してから)機体にごみの付着はないので問題ありません。
  • 本体やモーターに異常な発熱がないか確認します
    →(機体のボディを両手で包むようにして触る+プロペラ下のモーター全てを触ってから)本体、モーターに異常な発熱はないため問題ありません。
  • 飛行後点検結果問題ありません(異常なしにチェックする)

実技審査

スクエア飛行

※水平方向の位置安定機能ON
※向かう地点に機首を向ける必要があり混乱しそうですが大丈夫です。方向転換するときは全て左側スティックを左に、前進するときは右側スティックを上にします。ホームポイントでの離陸・着陸時のみ左スティックを上下に動かしますが、それ以外は全て左スティックは左、右スティックは上です。

スクエア飛行の図の画像です(ドローン国家資格(目視内))

試験管:高度3.5mまで上昇しホバリングしてください。

あなた:はい。高度3.5mまで上昇しホバリングを行います。周囲の安全確認を行います。右よし、左よし、後方よし、上方よし。モーター作動します。モーター音異常ありません。高度3.5mまで上昇してホバリングします。3.5mまで上昇しました。ホバリング異常ありません。

試験管:ホバリング確認します。5,4,3,2,1。機首をA地点に向けA地点に移動してください。

あなた:はい。機首をA地点に向けてA地点へ移動します。(A地点に到着したら)A地点に到着しました。

試験管:機首をB地点に向けB地点に移動してください。

あなた:はい。機首をB地点に向けてB地点へ移動します。(B地点に到着したら)B地点に到着しました。

試験管:機首をC地点に向けC地点に移動してください。

あなた:はい。機首をC地点に向けてC地点へ移動します。(C地点に到着したら)C地点に到着しました。

試験管:機首をD地点に向けD地点に移動してください。

あなた:はい。機首をD地点に向けてD地点へ移動します。(D地点に到着したら)D地点に到着しました。

試験管:機首をE地点に向けE地点に移動してください。

あなた:はい。機首をE地点に向けてE地点へ移動します。(E地点に到着したら)E地点に到着しました。

試験管:機首をA地点に向けA地点に移動してください。

あなた:はい。機首をA地点に向けてA地点へ移動します。(A地点に到着したら)A地点に到着しました。

試験管:機首をホームポイントに向けホームポイントに移動してください。

あなた:はい。機首をホームポイントに向けてホームポイントへ移動します。(ホームポイントに到着したら)ホームポイントに到着しました。

試験管:それでは着陸をお願いします。

あなた:周囲の安全確認。周囲状況問題ありません。着陸地点も問題ありません。着陸します。(着陸したら)モーター停止を確認しました。

8の字飛行(2周)

※水平方向の位置安定機能ON

8の字飛行の図の画像です(ドローン国家資格(目視内))

試験管:高度1.5mまで上昇しホバリングをお願いします。

あなた:はい。高度1.5mまで上昇しホバリングを行います。周囲の安全確認を行います。右よし、左よし、後方よし、上方よし。モーター作動します。モーター音異常ありません。高度1.5mまで上昇してホバリングします。1.5mまで上昇しました。ホバリング異常ありません。

試験管:ホバリング確認します。5,4,3,2,1。右側の円から連続して2周、8の字飛行をしてください。

あなた:はい。8の字飛行を開始します。(終わったら)8の字飛行、2周連続で完了しました。

試験管:それでは着陸をお願いします。

あなた:はい。周囲の安全確認。周囲状況問題ありません。着陸地点も問題ありません。着陸します。(着陸したら)モーター停止を確認しました。

異常事態における飛行

※水平方向の位置安定機能OFF(とにかく不安定で非常に難しい)

異常事態の図の画像です(ドローン国家資格(目視内))

試験管:高度3.5mまで上昇しホバリングしてください。

あなた:はい。高度3.5mまで上昇しホバリングを行います。周囲の安全確認を行います。右よし、左よし、後方よし、上方よし。モーター作動します。モーター音異常ありません。高度3.5mまで上昇してホバリングします。3.5mまで上昇しました。ホバリング、問題ありません。

試験管:ホバリング確認します。5,4,3,2,1。A地点へ移動してください。

あなた:A地点に移動します。(到着したら)A地点に到着しました。

試験管:B地点へ移動してください。

あなた:B地点に移動します。(到着したら)B地点に到着しました。

試験管:E地点へ移動してください。

あなた:E地点に移動します。(到着したら)E地点に到着しました。

試験管:B地点へ移動してください。

あなた:B地点に移動します。(到着したら)B地点に到着しました。

試験管:E地点へ移動してください。

あなた:E地点に移動します。(移動している途中で異常事態発生)

試験管:異常事態が発生したので緊急着陸をお願いします。

あなた:はい。異常事態が発生したので緊急着陸を行います。ホームポイントに戻ります。(ホームポイントに着いたら)ホームポイントに戻りました。緊急着陸を行います。周囲の安全確認。周囲状況問題ありません。着陸地点も問題ありません。着陸します。(着陸したら)モーター停止を確認しました。

飛行後の点検と記録

※記入漏れがないよう気を付けてください。飛行目的は実技審査、離陸&着陸場所は審査会場の名前、離陸&着陸時刻は無人航空機の日常点検記録に記入した時刻、飛行時間は離陸&着陸時刻から計算(〇〇)、総飛行時間は左隣の飛行時間と同じ、飛行の安全に影響のあった事項は特になしと記入する。

事故、重大インシデント発生時の報告と対応

2題出題される:①事故の説明or重大インシデントの説明、②事故発生時の処置の説明

事故の説明

※以下の3つを全て答える

  • 無人航空機による重症以上の人の死傷
  • 無人航空機による物件の損壊
  • 航空機との衝突又は接触

重大インシデントの説明

※以下の4つから3つ答える

  • 飛行中航空機との衝突又は接触のおそれがあったと認めた事態
  • 重症に至らない無人航空機による人の負傷
  • 無人航空機の制御が不能となった事態
  • 無人航空機が発火した事態(飛行中に発生したものに限る)

事故発生時の処置の説明

※負傷者がいる場合と火災が発生している場合の2パターンあるが、解答はほぼ一緒です。

●負傷者がいる場合
直ちに無人航空機の飛行を中止し、負傷者の救護及び緊急通報、DIPS2.0より国土交通大臣に報告しなければなりません。

●火災が発生している場合
直ちに無人航空機の飛行を中止し、消防への通報、DIPS2.0より国土交通大臣に報告しなければなりません。

まとめ

各審査に制限時間がありますが、かなり長めに設定されているのでゆっくりやっても時間が余るので気にしなくても大丈夫です。70点で合格なので何回かミスをしても大丈夫です。ミスをしても動揺しないことが大切です。

これからドローンの時代がやってきます。ドローンで何ができるか&ドローンで何がしたいかを考えて時代を先取りしましょう。

オススメのドローン

DJI Air 3

DJI Air 3です。かなり人気があり売れているようです。ちなみに私もこれを購入しました。購入理由は①4Kで撮影できること、②最大飛行時間が46分と長いこと、③コンパクトに収納できること、④全方向の障害物を検知できること、の4点です。その他にも役立つ機能があるので1度スペックを見てみてください。長年使うものですので値段で決めて後悔しないようにスペックで選びましょう。

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